塾長ブログ
初心者のための埼玉県私立入試 6
個別相談について基準の見方をお伝えしてきましたがいくつかの注意点があります。
通知表の基準や偏差値の基準に成績が達していても相談結果が?になってしまうことがあります。
それは
通知表の1は不可
欠席日数●日以内であること
というものです。
欠席日数は学校ごとに見る期間が3年次や3年間など違います。多いのは年10日、厳しい学校は年5日というところもあります。
これはどちらも入学後に問題ありという判断をされてしまうということです。欠席日数が気になる場合は学校ごとに確認をしてください。
通知表や北辰偏差値に加点をするということもあります。
学校ごとに色々な加点ポイントがあります。例としてあげると以下のようなものがあります。
生徒会など 委員会など 部長など 部活動の実績 コンクール ボランティア 各種検定など 皆勤 精勤 兄弟や親の在校・卒業
学校ごとにどの項目で何ポイント貰えるのかは実際の相談で確認してください。上の例以外にもやる気ポイントを設けているところなどもあります。
やる気ポイントとは説明会参加などのその高校への意気込みポイントと言えば良いでしょうか。
いずれにしても相談ですから行きたいという意気込みが伝わると高校の先生も足りない分をポイントで探してくれるということもあります。ぜひ積極的に相談してください。
また、公立第一希望なので私立はどこでもという考え方はあまり賛成できません。何故ならば、公立入試前に私立入試が終わり40日ほど期間があります。このとき、どこの私立に受かっているのかで気持ちの持ち方が違ってくるということがあるからです。私立選びに関しても精いっぱいやったということが迷いを生まないために大切なのです。
2016年05月14日
初心者のための埼玉県私立入試 5
>受験情報
前回に引き続き基準を見るうえでの注意点の話です。
どの私立も通知表の基準と偏差値の基準を示しているのが普通です。
このとき、2通り見方がありますので注意が必要です。
それが前回予告していたandかorの違いです。
通知表の基準で5科と9科の基準が出ているときはorです。つまりどちらか一方の基準で照らし合わせるということです。同様に北辰テストの偏差値で3科と5科の基準が出されている場合もorです。問題なのは通知表の基準と偏差値の基準が
and なのか or なのかということです。
andの場合
通知表と偏差値の両方の基準を満たしていなければいけないということです。
例えば表の単願Cコースがandの場合
通知表5科18 and 偏差値58
または 通知表9科32 and 偏差値58
orの場合
通知表か偏差値のどちらか一方の一つの基準でクリアしていればいいということになります。
ところorの場合、通知表の基準と北辰テストの偏差値の基準を比べるとどちらをクリアしているほうが良いのか?
面談を担当する先生にもよりますが、偏差値の方が客観的な学力を見ることができるので偏差値でクリアしているほうが良いと考える先生もいます。この場合は入学してからの学力を心配してのことです。
また、通知表が良いということは学習習慣(学校の言うことをしっかり守れる。)がついているから入学してから伸ばしていけばいいと考える先生もいます。
つまり結論は合格のしやすさはどちらでも同じと言えます。
合格した後のことまで考えると
通知表でクリアしていても偏差値でクリアしている場合のでも、偏りがある場合は自分の弱点を知ることでその後の学習の指針にするといいと思います。入学して終わりではないですから単願の場合は特に注意が必要です。相談でいい結果をもらえても油断は禁物です。
2016年05月09日
初心者のための埼玉県内私立入試3
今回は事前相談についてもう少し細かく見ていきましょう。
学校説明会などにより相談の基準が各高校から出されます。学校ごとに様々な基準が用いられますが大きなものでは次の①②の2つがあります。
①中3の1学期または2学期の通知表
②原則2学期以降の北辰テストの偏差値
③その他
まずは①の通知表について
中3の通知表の3科や5科や9科の合計で基準が示されます。
5科であれば25点満点、9科であれば45点満点となります 。
何科目の合計かは学校ごとに決められるものなので学校やコースごとに確認が必要です。
5科(英数国理社)または9科(実技科目もすべて)で示されることが多いですが、中には3科(英数国)や変則な科目の場合もあります。
いずれにしても学校ごとに色々な基準がありますので確認が必要です。
1学期または2学期となっていますので1学期に基準をクリアしていることが望ましいです。
1学期で基準をクリアしていれば仮に2学期に成績が下がったとしても1学期の通知表コピーを見せて相談するので問題ありません。
1学期でクリアしておくことが望ましい理由ですが、1学期の通知表でOKが出ないということは2学期の通知表が出てから12月の最終相談で私立高校に持っていくことになります。
そうなるとそれまで通知表による相談ができないということになります。例えばA校に相談したら「2学期の通知表で5科の合計で20になったら持ってきてください。」というふうに言われた場合ダメならB校というように2段構えか必要になってくるからです 。併願の場合、県立もそれによって変わる場合などは影響が出ますので要注意です。
ポジティブに考えれば2学期通知表待ちで、よりレベルの高い県内私立を滑り止めに考えることもできるということですが… 。とはいえ早めに私立高校を決めて本命の県立に向けて頑張らなければいけないことを考えると1学期の通知表でOKを貰っておいたほうが良いと言えます。私立単願(第一志望)ならなおのことです。
今は通知表のことだけで話をしましたので実際には北辰テストの結果も絡んでくるので次回はその話からしたいと思います。ただ、北辰が駄目でも通知表で救われるケースが多く見られるのも事実です。
2016年05月05日
初心者のための埼玉県私立高校入試 2
前回は埼玉県の私立高校入試はほぼすべての生徒が推薦入試を受けることになるというお話をしました。
今回は埼玉県私立入試に欠かせない制度について説明していきます。
それは個別相談(事前相談)という制度です。(一部の難関付属を除く)
かなり昔に遡りますが、以前埼玉県の私立入試では偏差値輪切りということが行われていました。中学校の先生と高校の先生の間で相談をしていました。そこでは、確約という言葉も…、その後いろいろあって今の形になったのです。いろいろの部分は話が長くなるので別の機会で。
話を戻しまして、個別相談とは何かというと、保護者・生徒と私立高校の先生の間で事前に合格の可能性について相談を行う制度のことです。
相談時期は2学期の10月~12月に高校の説明会と同時開催でれることが多いようです。中には事前に予約を取らないといけない学校や面談の日を別に設けるケースもあります。
では、何をもって合格の可能性を相談するのかですが、それは中学校の3年1学期or2学期の通知表と7月(4月)以降の北辰テストの偏差値で相談します。
そしてこの相談なしに受験をすることは可能ですが合格の可能性は極めて低くなります。相談なしに受験をするのは無謀ということになります。
2016年04月28日
割り算でつまずかないために③
今回は割り算を習いたてで文章問題に取り組むときの注意点を上げておきます。
割り算に限らす低学年の文章問題は、答えはわかるが式が言えないという現象がよく見られますが、特に割り算の文章問題ではその傾向が出やすいので気に留めておいたほうが良いと思います
例えば次のような問題で見ていきましょう。
15人の子供が3人ずつのグループに分かれます。いくつのグループができますか。という問題です。
すぐに5つと答えたとしてもここで15÷3=5 と考えているかはわからないということです。
3×□=15だから□に入るのは5だと答えを出しているとします。計算の仕方を考えると確かに割り算は頭の中で上のような九九を思い浮かべて5という解答を導くのですが、15÷3= という式を作らずかけ算で答えが出せている子は要注意です。
例えが2ケタ以上の割り算になると九九では対応できないのでつまずくということがあります。
さらには小数・分数になってくると数字ではなく言葉で式が作れないといけなくなります。
ですから最初のうちは割り算とは何かを学習しているということを考えさせないといけないということです。
3人ずつ分けるから割り算だよねと確認し、割り算の式を書かせることが大切なのです。むしろ文章問題とはこの部分の確認のために解いているということが言えるのです。
2016年04月28日
初心者のための埼玉県の私立高校入試 1
埼玉県の引っ越してきたかたや初めてのお子様が高校入試を埼玉県で受ける方へなるべくわかりやすく説明していきます。よって大筋をおった説明になりますのでご了承ください。
細かいところまで説明しすぎないように気をつけていきますので細かいところが気になる方はお手数ですがお問合せください。
早速ですが埼玉県の私立高校推薦入試は他の都道府県とはかなり異なります。
押さえておかなければいけないポイントは…
埼玉の私立は一部の学校を除いて推薦入試ですべて決まるということです。
推薦入試というと面接というイメージか、テストがあっても簡単なものという形で理解しているのではないでしょうか。そして推薦がだめなら後で一般入試を受けるというのが持たれているイメージだと思います。また、推薦を受けるのは私立第一志望の生徒で、公立(県立)第一志望者は一般入試を受けると考えている方もいると思います。
ところが、埼玉県の場合、一部の学校(慶応志木・早稲田本庄・立教新座)は上記のような制度を利用しますが大半の県内私立高校は推薦入試でほぼ定員が埋まり、一般入試があってもそれは2次募集的な形で少数の募集になっています。私立第一希望者は単願推薦を、公立第一希望者は併願推薦という形でいずれも私立の推薦入試を受けることになります。(少数ですが県立1本という場合もありますが)また、隣接する都内私立では一部埼玉方式を埼玉の中3受験生に適応するということもあります。つまり埼玉県の入試=推薦入試ということが完全に根付いているのです。
2016年04月26日
割り算でつまずかないために②
前回の続きですが計算の時は右側の黄色で考えることになります。÷というと5つに分けるというほうが頭に浮かぶかもしれませんが計算では5つずつに分けると考えます 。例えば、÷100という計算を100人で分けるというのが頭に浮かべられるかどうかということです。
100人にわけていく画像を思い浮かべ一人いくつになるかは到底考えられません。
1500÷100のとき「100というかたまり」がいくつ入るのかという考え方で計算するということです。
また、筆算で商を立てるときを考えるとわかると思います。
さらに、足し算の概念を教えるとき合わせていくつ、とやるのと同じことを割り算でやると
いくつ入るかを考えさせるということです。
それを探すのに九九で考えるということになります。
この「かたまりが何個入るか」という考え方は、いずれ悩まされることになるかもしれない単位量につながるので油断できないところです。
2016年04月25日
割り算でつまずかないために①
15÷5という式であらわされる問題を2問作りましょう。(ヒント)絵を見てください。
実は15÷5の÷5には2つの意味があります。
1つは15個のものを5つにわけるという意味。
もう一つは15個のものを5つずつに分けるという意味です。
文章問題で式を作る説明をするときは言葉を強調して言ってあげるといいですよ。
15個のキャンディーを5人で分けるとき一人分は何個?
という問題では5つに分けるから15÷5だね。という感じで。
2つの意味があることを知っていることが大事です。
では15÷5の計算をする時は頭の中でどう考えることになるか。
赤か黄色か?どちらで考えているでしょうか。続きは次回です。
2016年04月21日