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塾長ブログ

実は算数で大切なもの(続き)

前回の続きです。

例えば、小数の足し算で4.8+7=という問題。このとき8に7を足して5.5としてしまうようケースが見られます。

間違いを指摘するときに小数の足し算では小数点をそろえるんだよね、と教えますよね。

それはもちろん間違っていませんが、まずは位取りがしっかりできているのか、意味も理解しているかどうかを認識させることが大事なのです。

この確認をしっかりしないと、指摘されたらそうだったと言って直して解けるのですが、何度も同じ事を繰り返すことになります。間違いを直すとは次に出てきたときに間違わずにできるかが重要なのです。

 

一番いいのは最初に位取りが出てきたときから位取りを理解する学習ができていればいいのです。

どんなにけた数が大きくなっても同じことだと気づけるとあとは勝手に理解していきます。

さらには一の位より小さい位がある(小数)ことを理解させていけばスムーズに小数の学習に入ることができるので躓かずに済みます。

 

また概算(およその数の計算)については概算の問題が解けたらこの単元は終わりとなってしまいがちです。しかし、それだけではないその先にあるこの単元を習うことの意味を理解できていれば活用できる大事な単元なのです。残念ながらできる子でも活用できているケースはあまり見られません。

 

どういうことかというと計算問題ではまず最初に概算をしておくということです。この癖(習慣)がついていることで、つまらないミスに気が付くことができます。例えば先ほどの4.8+7も概算しておけばおよそ5+7=12となるので、本当の答えはそれよりちょっと小さいということが概算できていれば5.5という答えが出た時点で「あれ」おかしいなと気づけるのです。概算を習う前からそういう習慣(考え方)を身に付けさせるといろいろな場面で『気づく』ということに気づくようになります。文章問題で、とんでもない答えをそのままにしてしまうケースも概算(答えの見込み)を意識していない表れです。すぐに身につくことではありませんが強力な武器であることは間違いありません。

2016年05月18日

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