塾長ブログ
初心者のための埼玉県私立入試 5
>受験情報
前回に引き続き基準を見るうえでの注意点の話です。
どの私立も通知表の基準と偏差値の基準を示しているのが普通です。
このとき、2通り見方がありますので注意が必要です。
それが前回予告していたandかorの違いです。
通知表の基準で5科と9科の基準が出ているときはorです。つまりどちらか一方の基準で照らし合わせるということです。同様に北辰テストの偏差値で3科と5科の基準が出されている場合もorです。問題なのは通知表の基準と偏差値の基準が
and なのか or なのかということです。
andの場合
通知表と偏差値の両方の基準を満たしていなければいけないということです。
例えば表の単願Cコースがandの場合
通知表5科18 and 偏差値58
または 通知表9科32 and 偏差値58
orの場合
通知表か偏差値のどちらか一方の一つの基準でクリアしていればいいということになります。
ところorの場合、通知表の基準と北辰テストの偏差値の基準を比べるとどちらをクリアしているほうが良いのか?
面談を担当する先生にもよりますが、偏差値の方が客観的な学力を見ることができるので偏差値でクリアしているほうが良いと考える先生もいます。この場合は入学してからの学力を心配してのことです。
また、通知表が良いということは学習習慣(学校の言うことをしっかり守れる。)がついているから入学してから伸ばしていけばいいと考える先生もいます。
つまり結論は合格のしやすさはどちらでも同じと言えます。
合格した後のことまで考えると
通知表でクリアしていても偏差値でクリアしている場合のでも、偏りがある場合は自分の弱点を知ることでその後の学習の指針にするといいと思います。入学して終わりではないですから単願の場合は特に注意が必要です。相談でいい結果をもらえても油断は禁物です。
2016年05月09日